「天使と悪魔」……ダン・ブラウン

序章も映画化へ……『ダ・ヴィンチ・コード』」について★
映画化も決まり、文庫本が出ていたので、この週末に読みました。
ハーバード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。紋章は秘密結社<イルミナティ>一七世紀にガリレオが創設した科学者たちの結社のもので、この世にはもう存在しないはずの伝説の紋章だった。それが男の全裸死体の胸に焼印として押されていたのだという。殺された男は、最近極秘のうちに世界初の大量反物質の生成に成功した科学者。反物質は核の数十倍のエネルギ-を持つが、既に殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持ち込まれたという。スピ-ド感あふれ、ひねりと衝撃が連続の、タイムリミット・サスペンス! (web KADOKAWA)

ラングドン教授の初登場作品です。つい、トム・ハンクスを思い浮かべて読んでしまいそうでしたが、やはり、少しイメージが違います。それに、水球をやっていたので、強靱な体力がある人なんですね。そのわりには、閉所恐怖症なんだけれど……。

2000年に書かれた作品ですが、バチカンのコンクラーベの様子は昨年ニュースになったおかげて多少予の備知識ができていたので、読みやすかった気がします。他の部分も、「ダ・ヴィンチ…」よりは理解しやすいように思います。そして、「ダ・ヴィンチ…」とまったく同じように進んでいくのです。物語としては、こちらの方がよくできていると思いますが、映像にはかなり難しい物がありそう。ルーブル美術館とは違って、バチカンが内部での撮影をOKするとも思えませんしね。

とにかく、どちらの作品も、現代に残る芸術作品や歴史的資料を実にうまく使っての構成は素晴らしいですね。キリスト教の問題はともかく、歴史の浅い米国人にとって、ヨーロッパの町並みに普通に存在する歴史ある教会などの建築物や彫刻などはあこがれだろうし、日本人にとっても知識欲をうまい具合にくすぐってくれます。物語としての人物描写の物足りなさは、スピーディーな展開を楽しむためには、いたしかたない所でしょう。

そういえば、本では触れられていたのに、映画の「ダ・ヴィンチ…」では、彼の腕時計がアップになったりはしませんでしたね。こちらの作品ではけっこう大事になるけれど、果たしてタイアップできるかどうか……。ラングドンやヒロインは誰が演じることになるのか、楽しみです。

天使と悪魔 (上)

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この記事へのコメント

うるる
2006年06月19日 13:11
kuemama。さま
ご無沙汰しておりました。TBありがとうございます!
私もさせていただきました。
まさに同じようなタイミングで同じような動機で(?)読んでますね。
読んでいる最中は楽しいけど、読んでしまったら寂しい・・・読み終えたらちょっと力が抜けてしまいました。「天使と悪魔」の映画封切りとラングドンシリーズ第3弾の日本語訳本発売はどちらが早いんでしょうね・・・映画でしょうか。いずれにせよ、楽しみです。
kuemama。
2006年06月19日 13:37
うるるさん、こちらこそ、ありがとうございました(~o~)
私も、同じく、ちょっと気が抜けて、これ書きながら、
特にサッカーファンじゃないけれど見ていたら、
もっと気が抜けちゃいました(^_^;)
えぇ、とにかく、次回作もこれの映画化も楽しみですね。
またお越しくださいね。お待ちしています(^_^)/~~~
2006年06月19日 23:22
こんばんは!
私も1週間くらい前に買ったのですが、まだ読んでいないのです。
でも、ダ・ヴィンチよりも、よく出来ているとは!
読むのが楽しみです♪
2006年06月19日 23:38
翠さん、こんばんは(~o~)
えぇ、映像にするとちょっと(>_<)ってところがいろいろありますが、
お話としては、こちらの方がよいように思います。
じっくり楽しんでくださいね~(^_^)/~~~
2006年06月20日 22:59
こんばんわ。
うちも夫が買ってあるのでいつか読んだらもう一度こちらを読ませていただきます。(私の読む本がてんこ盛りにたまっているのでいつになるのかわかりませんが。。。。)
映画になるんですね。それはそれはお楽しみです!

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